阪急設計コンサルタント|2011-2021 創立60周年記念誌
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15シールドマシン南行き再発進(換気所より)シールドマシン(中間到達) 障害物撤去北行き凍結工法シールドマシン南行き(換気所より)シールドトンネル内軌道敷設中間換気所部(シールド坑外設備) 本事業は北大阪急行電鉄の終端駅である「千里中央」駅から北へ約2.5km延伸し、中間駅として「箕面船場阪大前」駅、終点駅として「箕面萱野」駅の2駅を新設するプロジェクトである。当社は延伸部全線の予備検討にはじまり、延伸部全線の概略設計、「千里中央」駅~「箕面船場阪大前」駅間の新千里北換気所を含むシールドトンネル区間と変電所の建設に関する詳細設計を都市土木部、第一建築部及び電気部の合同で担当し、さらに工事着手後はシールドトンネル区間・変電所の工事監理も実施している。 設計では工事費の削減が大きな課題となった。そこで、シールドについてはトンネル内に設置する各種機器の配置を考慮して、できる限りトンネル径の縮小を図った。一方、新千里北換気所については環境に配慮しつつ、気流解析を用いた適切な容量と台数の機器を考慮した設計を実施し、換気設備の大きさの縮小を図った。 また当社では、「箕面萱野」駅、「箕面船場阪大前」駅の駅部設計(建築・電気)も実施している。「箕面船場阪大前」駅は、地下3層の構造で構成されている。大阪大学や市民文化ホールなどの最寄り駅となるため、その新しい街の玄関口として「光あふれる明るい快適な空間」をコンセプトとし、設計を進めている。また、終端の高架駅である「箕面萱野」駅は、その背景に広がる緑あふれる山々の自然と調和させると共に、駅周辺に広がる賑わいのある街のシンボルとして「街を照らすあかり」をテーマとして、設計を進めている。北大阪急行線延伸事業3

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