プロジェクト紹介

西院駅バリアフリー化工事

阪急電鉄・京福電気鉄道嵐山線(嵐電)「西院」駅のバリアフリー化と、両駅の乗り継ぎ円滑化、そして、この地域に暮らす方々の毎日を支える施設の充実を図る本プロジェクト。その中で阪急設計コンサルタントは設計・監理業務を担い、土木・建築・設備・電気の設計のほか、工事中の安全確保や工期遵守、施工品質確保を実施しています。
2015年度の設計業務からはじまったこのプロジェクトはランフォート西院新築や阪急設備ビルの改修、嵐電嵐山方面行きホームの移設などを経て両駅の乗り継ぎ円滑化を実現し、2020年度に阪急西院ビルの改築と西改札口の改良 を終えて完成しました。

西院阪急ビル

鉄道各社、地域住民が
最小限の負担で済むように。

四条通・西大路通の幹線道路交差点内での工事や、嵐電線路近接での建物地下部の掘削のほか、阪急西院駅の冷房時期を考慮した工事検討など、阪急電鉄・京福電気鉄道・地域住民が最小限の負担で済むようなプロジェクト運営が求められました。阪急設計コンサルタントでは両鉄道会社との緊密な連携や調整、嵐電線路への影響を確認するための計測・現地調査を十分に行い、工事の影響を極力少なくした計画をご提案しています。

鉄道工事に関するプロフェッショナルが
その能力を存分に発揮。

設計段階で問題となったのは、構内エレベーターの設置場所。地上の交差点下に設置されるため道路構造令に準拠する必要があるとともに、道路構造とエレベーターのオーバーヘッドが干渉する可能性が生じました。そこでオーバーヘッドが最小となるメーカーを選定しながら、設置位置・高さを調整し、既設構内通路とはスロープにて寄りつくように変更。鉄道に関する土木・建築・設備・電気の技術者が多数在籍する阪急設計コンサルタントの総合力を発揮することができました。

阪急西院駅北改札口・ランフォート西院

厳しい条件を克服し、安全・快適な駅を実現。
そして地域の活性化への貢献。

2017年3月に阪急北改札口、南改札口が供用開始し、嵐電嵐山方面行きホームも完成した結果、約250m程度地上部を歩く必要があった両駅間の乗り換えが雨に濡れずに行えるようになりました。2017年度からは阪急西院駅ビル改築に着手し、南北に分割した施工方法、複数回の改札口や動線切替など、狭隘な敷地のなかで工夫を凝らし、駅の機能と旅客の安全を確保しながらプロジェクトは完了しました。

阪急西院駅西改札口

なお、西院阪急ビルは、B1Fに阪急西改札口を有し、1F金融機関、2Fから上の階には、保育施設、クリニック(内科、小児科、歯科)、薬局が入居し、人々の快適な生活に資するビルとして機能しています。